そう言ってフェリシアを見下ろすガレンの自信たっぷりの笑みを見ていると彼女もその通りな気がしてくる。単純すぎる自分の気持ちがどうにもおかしくて、フェリシアはこみ上げる笑いを堪えきれなかった。「ぷっ、ふふ。なんだか本当にそんな気がしてきた……ふふ、ふふふふ」「なんだよ、急に笑って」「ふふふっ、ごめんなさい。それから、ありがと」 不貞腐れ気味に呟くガレンを子供っぽく感じてしまい、フェリシアがくすくすと笑いながら抱きしめる。改めて重なった眼差しに、これまでにない親しみを感じ取ったガレンは、上手く心の内側に食い込むことが出来たと内心でほくそ笑むのだった。