12. 黒髪ロリの性感開発
夕刻、俺たちは服飾店へ向かい仕立て直したアカネの服を受け取った。
ついでに俺に合うサイズの替えの服も一揃い購入する。
それから一泊だけ借り受けている家に戻るとすでに夕食の準備ができていた。
わざわざ俺の帰りを待って手をつけていなかったようだ。
「悪かったな、先に食っててくれても良かったのに」
「そういうわけにもいかないよ。これはアキオさんのお金で買った食事なんだから」
ロザリアが律儀なことを言って、俺の前にいつもより豪勢な料理を出してくれた。
豪勢とは言っても一般家庭レベルでの話で、燻製肉が市場で買ってきた新鮮な鶏肉に代わったのと、パンが今日焼かれた小麦製のものになったくらいだ。
家具も無いだだっ広い居間に車座になって、俺たちは食事を摂った。
他の家に分泊している子供たちも、今頃は同じ夕食を食べているはずだ。
「ともぐい……」
シラエが鶏肉をうまそうに食べているアカネを見て言った。
この子はなんで食事中にそういうことを言うかな。
罰としてシラエの頬っぺたをつまんで引っ張ったら、なぜかアカネが「ズルイ、アカネモー」と顔を出してきた。
仕方ないのでアカネの頬も引っ張ってやると、これの何が面白いのか無邪気な笑い声を上げて、口から鶏肉を零しやがった。
食事を終えると就寝だが、子供たちには好きな所で寝ていいと言ってある。
すると半数くらいが毛布を持って屋根裏部屋へ潜り込んで行った。
聞けば日中からそこで寝るつもりで掃除をしていたらしい。
天窓もついていて秘密基地めいているから人気があるようだ。
俺はさして広くもない個室をひとつ使わせてもらうことにした。
部屋に入る俺の後ろを当然のようにアカネとシラエがついてくる。
ロザリアの視線が非常に痛いが、二人が拒まない以上俺も遠慮するつもりはない。
やはり家具のない部屋の中、床に毛布を敷いて壁に『防音』と『照明』のルーンを記してから俺は二人を招き寄せた。
「シラエにはずっと俺のことを気持ちよくさせるばかりだったから、今日はシラエに気持ちよくなってもらおうと思う」
俺が本日の趣旨を述べると、シラエは不安そうな顔をした。
「子作り、するの……?」
「いや、そうじゃない」
いずれはしたいが、まだ時期尚早だろう。
シラエはこの歳で無理矢理処女を奪われた経験を抱えている。
今ここで無理をすれば、完全なトラウマになって二度と俺に近づかなくなる危険性もある。
そこでまずは性的な快楽を仕込んでいこうというのが俺の考えだった。
「では、二人とも服を脱いで裸になれ」
指示しておいて、俺は率先して衣服を脱いだ。
アカネは一人で服を脱ぐことが出来ないため、俺が手伝って裸にしてやる。
シラエは頬を赤らめてもじもじしていたが、俺が促すと意を決して下着まですべてを脱ぎ捨てた。
10歳のシラエの体は子供らしく腰にくびれがなく細かった。
ここ最近はちゃんと食べさせているがまだ肉付きは薄く、左右の腰骨などかなりはっきりと突き出ている。
その胸はアカネに負けず劣らず平坦で、将来的にどんな成長を見せるかは未知数だった。
俺は毛布の上に胡坐をかくと、シラエを手招きして足の上に座るよう言った。
「アカネモー! ズルイー!」
「アカネはあとでな。今は横に来い」
シラエを胡坐の上に、アカネを左脇に置く形になった。
まず俺はシラエの背に体を密着させて、両手を回して抱きしめた。
腕の中で小さな体がビクリと震えたが、嫌がるような素振りはなかった。
「気分が悪くなったりしたら言うんだぞ。すぐにやめるからな」
「だ、大丈夫……」
その言葉を信じて、俺はまずいつもやっているようにシラエの頭を撫でてやった。
それで少しシラエの肩から力が抜けたようだった。
「じゃあキスをしよう」
途端にまたシラエの肩に余計な力が入ってしまった。
既に俺のチンコを咥えているのだから、今更キスくらいで緊張することもないだろうに。
「キ、キスって……!」
慌てふためいているシラエの顎をつかむと、こちらを向かせてさっさと唇を重ねてしまう。
触れるだけの淡いキスだが、シラエはぎゅっと目を瞑って試練に耐えるかのように我慢の表情をしている。
「……イヤだったか?」
唇を離して俺が聞くと、シラエはぷるぷると横に首を振った。
「じゃあ次はシラエの方からしてくれ」
俺は顔を近づけると、鼻先が触れるくらいの距離で止めた。
シラエは限界まで顔を赤くして、視線を落ち着きなく右往左往させている。
横でアカネが小うるさく文句を言っているのを無視して、そのまましばらく待っていると、シラエは恐る恐るといった感じで唇を寄せてきた。
軽く触れた感触がしたと思ったら、シラエはすぐに顔を逸らして俯いてしまった。
「アカネモー、アカネモー!」
「あー、はいはい」
怒った顔で翼をばたつかせているアカネを左腕で抱き寄せてキスしてやると、嬉しそうに唇を吸ってきた。
これはあれだ、雛鳥が親鳥から餌をもらうときの動きだ。
「アカネは情緒もへったくれもないな」
「チョウチョー?」
アカネのことは放っておいて、抱えたシラエの方へ意識を戻す。
「シラエ、今度は色々と体を弄るから、なるべく力を抜いて俺に身を任せろ」
「……はい」