ニトログリセリンは 1847 年にイタリアの Sobrero により合成され、1879 年には イギリスの Murrell が狭心症治療薬としてニトログリセリンの有用性を見出した。 その後アメリカの Davis と Hering によって舌下錠として製剤化された。 我が国では 1953 年(昭和 28 年)に日本化薬がニトログリセリン錠山川として発 売した。(名称の由来:原薬の一般名「ニトログリセリン」と、当社医薬部門の前身 である「山川製薬株式会社」の社名を組み合わせたものである) その後、2000 年9月 19 日付医薬発第 935 号厚生省医薬安全局長(当時)通知「医 療事故を防止するための医薬品の表示事項及び販売名の取扱いについて」に基づき 販売名の剤形と屋号の表示を改め、また含量の表示を含めることとし、2006 年7月 21 日に「ニトログリセリン舌下錠 0.3mg「NK」」として承認された。 本剤は現在狭心症の発作時に欠かすことのできない薬剤として汎用されている。