不意に沖田はマスターの腕を引き、自分は木の幹に体を寄せて座り、その上にマスターを跨らせた。
その体制から、マスターの内腿をなぞるとぴくりと小さく反応が返ってくる。
「この体制で構わないでしょうか?ちゃんとマスターの事支えますから……ね?」
そうやって首を傾げながら問いてくる沖田は成人している大人というより、少女みたいで子犬に近かった。
うるうるとした瞳で懇願され、ますにはもう、縦に首を振るという選択肢しか残されていなかった。
しゅる、と沖田がマスターの帯を解くと、それまで浴衣に支えられていたマスターの胸が瑞々しく弾んだ。
そこに軽く口付けながら、内腿を触れるか触れないかの位置で撫でる。
マスターは沖田の頭にしがみつきながら、上半身の確かな快感と下半身のぼやけた快感に翻弄されていた。
「ん…、ぅ……ぁっ」
もどかしい。ぎゅっとしがみついている腕の力を強くして沖田を急かすも、沖田はその翻弄を止めてはくれない。
いじわる、と呟くと沖田は文字通り意地の悪そうな笑みを浮かべるのだ。
やがてそのもどかしい刺激に耐えられなくなったマスターはゆらゆらと腰を揺らし、自ら沖田の指を招き入れようとする。しかも、無意識に。
「ぁ…ッ、はぁ、ん…!」
「あ、こら」
腰を掴んで動けないよう固定すると、マスターは体をふるふると震わせ、更に沖田にしがみつく腕の力を強めた。
流石に少し痛いのか、沖田は顔をしかめる。けれどマスターの丸い双丘を撫でてやるとすぐにマスターは力が抜け、痛みも消え去った。
そうするとマスターはふにゃふにゃと沖田に体を預けてくる。
「お…、きたさん…!お願…っ」
「ほら、頑張ってください、マスター」
「やっ、あぁぁっ!」
もう一度立たせようとマスターの秘部を強く押すが、逆に、より力が抜け沖田に寄りかかってしまった。沖田の耳元で、荒い呼吸を繰り返すマスター。さすがにやりすぎてしまっただろうか、荒い呼吸と混じって涙ぐんだ声も聞こえる。
「ごめんなさい、マスター…」
「ひぁっ、ぁあ…ッ!」
ずっと焦らしていた指を、十分に濡れたそこへと侵入させる。すぐ側にあるマスターの耳元に唇を寄せ、そこを軽く甘噛みすると、指を入れている秘部がきゅっと締まった。