【魔王の外骨格】が発動したままなので、一見すると籠手に見えるそれを見て、ヴァンダルーは両手を合わせた。「そう言えば、ありましたね、それ」「忘れてたのか。って、言うか気がつけば切断した方の腕が生えてるじゃねぇか!?」「はい、そう言う訳なので俺は要らないです。何でしたら、あげましょうか?」「何でそうなる!?」「ヘカトンケイルですし、百一本目の腕にするとか。武器として有用だと思いますよ」「確かに有用だけど、とりあえず遠慮する! こんなもん持っていたら、衛兵に捕まるだろ!」 そんなやり取りをしながら、ヴァンダルー達はモークシーの町から様子を見に誰かが派遣されてくるのを待つのだった。