カテゴリーマネジメントとは
カテゴリーマネジメントという言葉を知っていますか。
そのまま訳すとカテゴリーをマネジメントすること、つくることです。
米国の日用品メーカー「P&G」と「ウオルマート」が始めた売場のつくり方で、消費者の目線に合わせた売場を創る考え方です。
日本でも、例えば花王が「敏感肌の売場」と称して、スーパーの中に新しいカテゴリーをつくっています。
普通、敏感肌に対処する商品としては、化粧水もあるし、シャンプーもあるし、薬もあるし、サプリメントもあります。
そのような商品は、化粧品は化粧品売場、シャンプーはバス用品売場、薬は薬品売場・・・とアイテムによって売場が違っていました。
花王は、「敏感肌を対処する売場」として、それら商品を集約して敏感肌に困っている客にアピールして、売上を格段に伸ばしています。
もちろん、花王製品だけでなく、ライオンも資生堂もいっしょに陳列しています。この場合は花王がカテゴリーリーダとなり、小売店に提案してそのような場をつくったわけです。
このように、アイテムではなく、お客様の視点・・・用途、生活スタイルなどのテーマで区切る・・・と今まで売れなかった商品が売れるようになるのです。
この考え方は、小売店ならどこでも活用することができます。
夏にチョコが売れないのなら、清涼飲料水コーナーにおいて「ひんやりしたチョコ・デザート売場」にして、板チョコを使ったアイスシャーベットやウエハスサンドの提案をしましょう。
家電店は「防災コーナー」と称して、ポータブルハードディスクや懐中電灯、サージ(落雷のためのバックアップターミナル)を一同に展示しましょう。
売れなかった商品が売れるようになります。
他店にはない売場のカテゴリーをつくるのも差別化の重要な要素なのです。