陸の体調は悪くなく、室内の環境の良いところであれば何処か連れて行けるだろうと判断した楽は双子に行きたいところはないかと最後のオフは委ねることにした。ちゃんと構ってあげられるのも今日だけだからこそ双子に時間を使うことに決めた。「えっとね、うんとね、」 「ボクはりくがいきたいとこでいいよ。」 「え?でも、てんにぃだって...」 「ボクはね、りくといっしょならどこだっていいんだ。りくがわらってくれるのがいちばんだもん。」 「てんにぃ...でも、りくもてんにぃといっしょならどこでもいいもん!」 「りく...」 「いやいや、お前らそれじゃあ決まってねぇだろ。」ほんのり頬を染めてから見つめあっている双子に楽がツッコミをいれる。どうやら考えつかなかったのか陸がてんにぃといっしょにいれるとこ!というアバウトな回答をしてきたのでもういっそのこと無理に家を出なくてもいいかと結局家で過ごすことに決める。双子もそれでいいと頷くので最初からそれでよかったなと苦笑いを浮かべる。 じゃあ何かアニメでも見せるかとテレビをつけると、画面一杯に楽が映る。思わず吃驚して咄嗟にチャンネルを変えたが、それに反対の声があがる。「にぃに!かえちゃやだ!」 「にぃ!さっきの!」 「さっきのよりこっちの方がいいだろ。ほら、ろっぷちゃん体操始まるらしいぞ。」 「にぃをりくとみるの!」 「にぃにをてんにぃとみるの!」 「俺に拒否権をくれ...」