強烈な罪悪感が湧き出して来て、思わず口元を覆う。何か言い訳しなければと考えるも言葉が出て来ない。「教えてくれ!TRIGGER潰しって何だ?一体何が起きてる?」 「…聞き間違えじゃないか?俺、そんなこと言ってないし…。」 「嘘付け!言ってただろ!俺が聞き間違えるわけない。」 「……はは…凄い自信だな…。」 「それに万が一聞き間違えてたとしても、じゃあ何でお前はそんなに辛そうなんだよ…!」 「–––––ッ……」 真っ直ぐに視線を向けられることに耐えられなくて思わず目線を逸らし、何とか言い訳らしい言葉を並べる。だけど全然通じなくて、楽は三月の肩を掴むと、三月のことについて指摘して来て、何も言えなくなって口を噤んだ。 辛そう。客観的に見てもそう見えるのかと内心で自嘲した。…あぁ、辛いよ。何も悪くないのにごめんなさいと謝る姿も、傷だらけになってでも皆が悲しむことの無いように守ろうとする姿も、笑いたい気分でもないだろうに心配かけまいと笑顔を浮かべるその優しさも…もう見てるの辛いよ…。 朝、いってらっしゃいと笑った陸を見て、泣きそうになった。最近、そんな風に辛くなってばかりだ。「とりあえず場所移そうか。話はそれからしよう。」 三月と楽の会話を黙って聞いていた百が口を開き、そう言った。その言葉にハッとして周囲を見るとスタッフ数人が困惑した様子でこちらを窺っていた為、百の言う通り大人しくスタジオを出て行った。