コンビニにとって最も重要な売場。それは、おにぎり、弁当などを置いている米飯コーナーである。米飯コーナーは売上の30%強を占めている。雑誌、ソフトドリンクも売上の中で高い割合を占めるが、チェーン毎のオリジナル商品でもあるので、注目度が高く、利益率も高いため、最も慎重に考えなくてはならないエリアである。米飯コーナーはたいていの場合、店内に入って一番奥に配置されている場合がほとんどである。店内に入ったときに最も目につきやすく、店をグルッと一周した後にたどり着く場所でもある。また、レジで会計を待っている人が「少しお腹が空いたからおにぎりでも」と衝動買いを促す位置でもある。
米飯売場は、上からおにぎり、寿司、小型弁当、大型弁当と、順番に並ぶ縦割りの陳列となっている。よってゴールデンラインを横に考えるのは無理である。そこで、縦のゴールデンラインで考える必要がある。人は右利きが多い。右利きの人間は中央から右側にある商品に自然と目がいき、手を伸ばしやすいという特性がある。これを「右側の法則」といい陳列の基本の1つである。よって売れ筋商品や新商品を並べる場合は「右側の法則」に従って、中央から右よりの部分に陳列して縦のゴールデンラインを作ると良い。 上から下へと一列に注目される商品を並べることによって、客は上から下まで自然と目線移動が行われる。店側としては重点商品をすべて見てもらうことができるのである。