医「あぁ、すまない起きたばかりでこんな事言ってしまってゆっくりと休みなさい」はいと返事をし、首まで布団を被ると医師は眉を寄せて笑い、病室から出ていった。 誰も居なくなったのを確認し静かにポロポロと涙を出した。陸(何でいなくなったの……?もしかして俺のせいなの?)分からない何故両親は自殺したのか、自分さえいなかったらこんな風にはならなかったのかな……。 しかし、その答えはすぐに分かった、陸が目覚めてから2日後の夜になる。その様子を天と玲音が見ていた。 自分が居なくなった後の事は分からないかったまさか両親が自殺していたなんて、陸のように明るく表情を見せる母に、優しく時に厳しく大好きな父がこの世から居なくなっていたなんて。玲『アナタがいなくなる前は大体一緒に過ごしていたので刻は知っていると思ったので、居なくなった後の刻を見せました。どうですか信じてくれましたか??』陸が見れたしかし、自殺する何年か前の姿だった。今の陸とは顔つきと身長が違うけど、やはり陸だった。天「確かに、信じるしかないみたいだね」顎に手をやり言った天。 フッと思ったことがあった、僕が今こうして陸の過去を見られたのだったら陸も、もしかして自殺した両親の過去を見たのではと。 チラッと玲音を見るのと、玲音は天が考えていることが分かったのかニコッと笑った。玲「流石です。因みに七瀬陸さんも両親の刻見ましたよ」天「そうなの?それだったら何で僕には両親の刻が見れなかったの??」天は疑問に思った事を玲音に聞いてみた。すると、玲音はニコリと微笑み答えたくれた。玲「それはあなたが戸籍上家族ではないので見せられないのです」天「た、確かにそうだけど……」玲音ズバッと本当の事言われてしまって内心天の心はチクッと傷んだ。 玲音は中々食えない人??だ、陸みたいに素直そうで可愛い容姿をしているのに、陸は人が傷つけるみたいな言動は言わない。人を見た目で判断してはいけないとはこの事なのか。玲「そうでした、両親の刻を見ている七瀬陸さんの刻は見れないのでご了承ください」玲音は言ったことは天は頷いた。