TRIGGER恒例の天と楽のバトルが勃発しそうになったのを、龍が両手で制す。 リーチの長い腕に阻まれて、2人は不満気な表情を見せながらも、大人しく引き下がった。 少し気まずくなった空間。 それを遠慮なく蹴破るのは、もちろん陸で。「天にぃ、お代わり!」 「食べ過ぎは、だーめ。……ボクの残りあげるから」 「ぅ。……それじゃ、天にぃのが少なくなっちゃう…」 「良いの。優しい陸は、ボクにもくれるでしょう?」天はそう言うと、口を開けて陸に見せる。 それに対して、条件反射よろしく、陸は特製練乳をスプーンに掬って、天の口の中へと送り込んだ。「ほら、ね?陸が食べさせてくれるから、ボクは大丈夫」 「天にぃ……ありがとう!」えへへ、と微笑みがら、天の食べかけを頬張る陸と、時々陸におねだりをして食べさせて貰う天。 それを、のほほんと見守る龍と楽。 こうしてTRIGGERのオフの午後のひと時は、過ぎて行くのだった。