さわやかな朝の日差しが差し込む部屋でオレは寝起き早々でっかい子ども(いや、オレのが子どもなんだけど)に腰を抱きしめられて身動きがなかなか取れなくて目を覚ました。 数ヶ月前、裏社会って言うところで闇売買が行われて最悪臓器売買もするって言う情報を耳にしてしまいお世話になっている警察にお願いしてその場にいた全員逮捕。 売買で拉致された人や獣人たちを無事に保護して元の生活に戻してあげることができたんだけど。 この、獣人と人間のハーフである珍しい人種の天はオレのところにいる。 聞いたら拉致された時に両親は殺されたから帰る場所はないって言って、オレが住む家に連れて帰った。