「これで、髪の毛を乾かして下さい」<br><br>「こ、これは魔法ですか?」<br><br>「プリムラさんが私のことを信用して下さるから、私も秘密の魔道具を沢山見せているのです。全部、他言無用で願いますよ」<br><br>「解っております」<br><br> 黙って髪の毛を乾かしている彼女だが、何かを考えているようだ。<br><br> 恐らくは俺の持っている數多くの未知のアイテムについてだろう。<br><br> プリムラさんの事を信用してはいるが、その信用が崩れるような事があれば、ここから撤退する事も考えなくてはいけなくなる。<br><br><br> 俺は、この街が気に入っているので、そうならないようにと願うのだが。<br><br><br> 家の中に入り、ベッドの縁に座る彼女にフルーツ牛乳を差し出す。
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