「やー、だってこの頃の一織って、なにかと俺の真似ばっかしたがっててさ。この写真も多分その時のだと思うんだよ。ホント一織めっちゃ可愛かったんだよなー」今も可愛い弟だけどな!と笑う三月に、一織は耐え切れずに赤面した顔を覆ってしまった。「あ、一織照れてるー」 「いおりん、耳真っ赤」 「……うるさいですよ、七瀬さん、四葉さん」陸と環の発言に対応しつつも、なかなか赤みの引かない一織の様子に、他の面々は温かく見守っていた。「で、あってたの?」そんなやりとりを横目に、軌道修正をとさりげなく天が進を促す。【はい、正解です。当時三歳の和泉一織さんは、とてもお兄さんに懐いていてくっついて離れず、いつも追い掛けるように真似をしていたとの情報です】「何でそんな事細やかな説明が入るんですか!」【すみません、解答説明に是非入れて欲しいとお二人のご両親からお願いされました】「…っ…⁉︎」