私の彼はとっても忙しい。今日もリスナーさんたちのために奔走したり、動画を作ったり…。そう、それこそ彼女の私に構う暇もないくらいに。仕方ない。私1人が独り占めしてもいい存在じゃないから。近くで作業してるのを見守れるだけでいい。”みんなの”さとみくんだから。「羽夜、こっちおいで」作業中のさとみくんに名前を呼ばれ、彼の元へ寄る。すると、身体を持ち上げられ、膝の上に乗せられる。「ど、どうしたの?」「ん〜、充電したい」そう言うと後ろからぎゅうっと抱きしめてくるさとみくん。さとみくんの腕の中にすっぽりと収まる私。愛おしさが溢れ出てくる。頬に熱が集まる。「最近、オレ忙しくて羽夜を充電出来なかったからさ」「今日は、離せない」