「その甲斐があって、良い商品を仕入れる事が出來ましたよ」「困った娘だ」 マロウさんの書斎へ通されて、商売の話になる。機の上に、バスタオルやバスローブ、プリムラさんが買った物とは別デザインの寢間著が置かれている。「ほう、これは変わった布だ。湯浴みの際の拭き布や、風呂上がりに著るものですか」「吸水性に優れて、肌觸りも良いと思います」 バスローブの卸値は1著銀貨1枚(5萬円)、タオルは1枚小角銀貨5枚(2萬5千円)だ。それぞれ5枚ずつ卸す事になった。 すでにデカい買い物を全て済ませてしまって家まで建てた。 後はスローライフをするだけのメシ代を稼ぐだけで良いのだから、別に派手な取引はする必要が無い。 ベッドの中で考えていた、シャングリ・ラのブラックホール問題もある。これからは少々取引を控えるつもりだ。