「天にぃ!遊びに来たよ!」 「うん。いらっしゃい陸」天と陸が記憶を取り戻してから数日後。 一日オフである陸は天の家へと遊びに来ていた。 天は陸を笑顔で迎え入れた。「今日理ちゃんは環と遊園地に出掛けたんだよね!環、すっごく嬉しそうだった!」 「理を迎えに来てたから知ってるよ。理も朝からそわそわしてて、楽しみにしてたみたい」 「うん!」陸はまるで自分のことのように、環と理が楽しんでいる様子を思い浮かべて嬉しそうな顔をした。 天はそんな陸をみて嬉しい気持ちになった。「ねぇ、陸」 「なぁに?天にぃ」 「陸はボクと居れて、嬉しい?」陸は天の突然の質問にきょとんとしていたが、すぐに満面の笑みを浮かべた。「うん!すっごく幸せだよ!!」陸の笑顔は今までで一度も見たことがないくらい、綺麗だった。