業態として大きなイノベーションが必要だという結論に達したならば、どのように活性化するための手法や戦略、戦術を持つべきかなど経営側としてこれまでの自己否定から物事を発しなければ、よりよい綿密なイノベーション手法を見出すことはできない。
とかく経営者側はすべて数値で評価しようとするが、業態そのものの魅力がないものになってしまっているのではいくら現場の店長が額に汗して一所懸命働いても活性化に繋がらないことだ。
企業として現場に指示する命令や戦術が正しくなければ、売上評価として数値として表れてこないだろうし、むしろその指示の如何では店の状態はもっと悪くなることも少なくないことだ。それだけ経営側の判断が現場との密接な関係性を持っていなければ、その指示命令は失敗に終わることもあることを忘れてはならない。
つまり舵取りを誤れば船は傾くだろうし、いくら朴を張りつめ風を受けて前に進めようとしても、一向に前に進むことができない。いわば沈没していくだけであろう。
ともかく経営者としては常に現場店に興味を持ち、できる限り自分の店を実際の目で見て回ることが大切であろうし、それこそ店の大きな精神的な活性化の力になることを忘れてはならない。
イノベーションの基本は、物事を一方向から見るのではなく、種々の角度から見る力を養い活路を見出すヒントを創出することにあることを理解することだ。