「しかし、この砂糖は素晴らしい。當家が個人的に購入いたしましょう」 マロウさんが示した卸値は──砂糖1壷金貨1枚(20萬円)だ。やはり結構高い。それと入れ物に使った白い壷──骨壷も銀貨1枚(5萬円)で引き取ってもらえた。 砂糖なんてシャングリ・ラで買えば、1kg200円ぐらいだからな。こいつは換金率が非常に良いと思ったんだが……。 専売か……仕方ない。砂糖と塩がダメなのは解ったが、金持ち連中に評判が良いのが、カメオだ。「これをもっと欲しがっている方も多いのですが……」「これは製作に手間が掛かる物でして」「色の違う瑪瑙石の層を削りだすのですよね?」「その通りです」「知り合いの寶石商にも見せたのですが、同様な物を作るとなると──手間が掛かりすぎて売り物にするのは難しいと申しておりました」 取引も順調に終わり、ゲットした金貨は15枚(300萬円)。 これで小屋を購入して、テント生活にピリオドを打てる。 屋敷からの帰り際、下水の話をマロウさんにしてみる。