八乙女が困惑した顔で尋ねてき、他の者たちも同じように視線を向けてきた。そのことに陸は天を見てコクっと頷くと、盛大な溜め息を出した後、天が口を開く。2人の本当の両親のこと、九条や五十嵐のこと、大まかにこれまでのことを話した。もちろん、陸の細かな病気なことや両親が陸に対して行ったことに関しては適当にごまかしたが、それでも天が語った双子の人生は辛く壮大で周りから誰もが息を飲む音が聞こえる。しばらく静まり返った空気の中1人、陸に歩み寄り優しく声をかける。「そっか、君の本当の名前は陸にっていうだね。素敵な名前だね。」「…壮五さん。ごめんなさい、オレ今まであなたを騙して…」「ううん、僕は最初から五十嵐葵さんが亡くなっていることを知っていたよ。だから僕の幼馴染もあの日遊び誘ったのも君自身なんだよ、五十嵐陸くん」「っ、そぅ、だったんですね。…あり、がとぅご、ざいます。」涙がポロポロと落ちる陸の顔に手を伸ばそうとした壮五だったが、それは横から伸びてきた腕によって遮られた。「ちょっと、僕の陸を泣かさないでくれる逢坂壮五」「貴方だけには言われたくないですね、九条天さん」コソ「おい、逢坂ってあんなキャラだったか」コソ「それを言うならお宅のセンターだってかなりキャラ違くないか」