そう言って側に控えていた兵に指示を出すと、男を拘束させる。突然のことに驚いていた男だったが、兵が近づいてきたのを察知すると逃げ出そうと踵を返したが、いつの間にか背後に立っていたシンカイによって床に伏せられる。「何をッ!!はなせッ!!!」 「王様の命なのでそれはできません。」 「何故ですサルディニア王ッ!!」 「二度も俺の口から言わせるか。」玉座から立ち上がると、ゆっくりと歩を進めて床に拘束されている男の前に立つと、冷ややかな視線で見下ろし、スッと右足を上げるとそのまま男の頭を踏みつけるように下ろす。「ウグッ」 「俺の寛大な心でわざわざ言ってやったというのにそれを二度も言わせるとは随分と貴様は偉いようだな?二度は言わない。目障りだ、連れて行け。」