楽が小声で龍に胸に抱いた不安を告げたところ、弟をギュッと抱きしめ返す兄から、氷の視線が浴びせられた。 思わず楽の背筋が凍る。「それじゃ、姉鷺、今すぐ…」 「社長シャラップ!さっきから今すぐは無理って言ってるでしょう⁈……天の歌とダンスのレベルを確認して、4人のフォーメーションに変えないといけないし。……あ、新曲を4人体制のお披露目にするのが良いかもね!さあ、忙しくなるわよ‼︎」 「その前に両親に話をして、契約するのが先じゃないのか?……って、2人とも、聞いちゃいねーし…」 「あはは…。ご両親は大丈夫そう、かな?」 「たぶん大丈夫だと思う。陸の体調をいつも心配してるから、ボクが側に居る方が安心するんじゃないかな?」 「そっか」 「愛されてんな」 「ふふ」 「えへへ」