楽が帰って来るまであと二時間ほど… 帰ってきたらこっぴどく怒られるのだろうと思いながら、それでもこの欲の前では理性なんて働くはずがない。 元々も獣だ。 快楽には弱い。 帰ってきたらお風呂に入れて貰って、ふかふかになった陸を抱きしめて眠ろう… それを想うと、ますます楽しくなった。 「陸、大好き」 「ん、俺も…大好き…」 チュッと音を立ててキスをして、陸の奥を犯していく。幸せってきっと、こんな瞬間を言うのだろう。「いい人に拾ってもらってよかったね、天にぃ」 「ちょっと口うるさいけどね?」 「ふふ。そんなとこも、気に入ってるんでしょう?」 「……まぁね」 悔しいけれど、きっとそれが本音。 けれど、おしゃべりもここまで。 後もう甘い声だけが、居心地のいい室内を満たした。