―今回はなぜ、コンテンツのモチーフに「芸術家」を選んだのでしょうか?
金子:まず、いろいろなジャンルがある中で、まだ芸術家を本格的に扱ったキャラクターコンテンツがなかったことが一点です。
また、ここ数年、美術館自体も声優を音声ガイドに起用するなど、若い層に向けたアプローチを取っています。芸術家はそれぞれ人間関係含めて多様な背景を持っていたので、キャラクターコンテンツとしてとても面白いのではないかと思いました。
私自身、美術展が好きでよく見に行きますが、高尚なものというイメージがまだあるので間口を広げるきっかけにもなればと思い、何人かで集まって始めたのがパレパレの元となる企画です。全員が美術に詳しかったわけではなく、芸術が好きな者もいれば、キャラクターコンテンツそのものが好きな者もいました。
山口:社内でも「確かに、実在した芸術家だけを取り扱ったキャラクターコンテンツはまだ他にない」と好意的に捉えられ、企画が通りました。その後も美術館に頻繁に訪れたり、美術系の資料を集めたりなど、調査を重ねて開発に至りました。