「陛下、いかがなされましたか?」「ぜえぜえっ……。私の、私の部屋から盗んだであろう!!」 息を切らせたダッダーンが王妃に迫る。「なんのことやら。そのようなお顔をされては怖いですわ」「ええい! 白々しい!」「もしかしてこれのことかしら?」 王妃が銀のメダルを見せつけるように、ダッダーンの顔の前に差し出す。「やはり持っておったか! 返さぬか!!」「おほほっ。こちらですわ」 銀のメダルを奪おうとするダッダーンと王妃が密着する。「ああ、よろしくてよ。この肉の圧迫感っ」「この変態めっ!!」「ほらほら。陛下の大事なメダルはこちらですわよ?」「ぬおおっ!!」「おほっ。おほほっ」 悍ましいことに、王妃はダッダーンの脂肪に押し潰されて喜んでいた。淑女たちは真顔になると、王妃のお楽しみを邪魔しないように、そっと退室するのであった。