POPはあらかじめ売場に組み込んで考える
メーカーは専門店での自社製品をたくさんのお客様に買っていただこうと、大量のPOPを現場に送っています。
家電量販店やドラッグストアは特にそうですがおびただしい数のPOPが売場を埋め尽くしています。
なるほど賑やかでいいのですが、これではお客様がモノを選ぶのに時間がかかってしまいます。POPが氾濫しすぎて売場がどのように区分されているのかわからないからです。
また、POPがPOPを隠したり、商品を隠したりしていることも多く見受けられます。
これは、売場をつくる際にPOPのスペースをあまり考えず大量に商品を置き、その後にPOPをまた大量に貼るからです。
そうならないためにはどうすべきか。
それには、POPを商品陳列やディスプレイに連動させ、POPがセットインされた売場をあらかじめ想定すればよいでしょう。
あるいは、専門店側があらかじめ同一カテゴリーのメーカーに対してPOPスペース、POP設置形態、什器のサイズ、色・素材などの一定のルールを設定するようにすればよいです。
売場をリモデルする際に最初からPOPスペース、サインスペース、陳列スペースを設定すればPOPが氾濫するような売場にはなりません。
いい例として、ビックカメラの有楽町店の1F携帯電話売場は、おととしリモデルしてから整った売場になりました。
ケータイキャリア別に什器の色を整え、サインを統一し、POPのスペースも位置が決まっています。
ゾーニングもキャリア、PHS、アクセサリ・・・と明確に分かれて、通路も広くなり売場が見やすくなっています。
このように、メーカーや専門店は売場の組み方を明確に設定し、売場を什器や棚割り、POPやサインを含めたトータルな角度で構築することが必要なのです。