いきなり背後から抱きすくめられ、麻衣の体が凍りつく。
心臓が一気に跳ね上がり、耳障りな騒音を立てる。
冷たい汗が体を伝い、息が苦しくなる。
麻衣(逃げなきゃ…………逃げなきゃ…………!)
だが、頭ではそう叫んでいるのに足は動かない。
体の芯は不安定に揺れている気がするのに、一歩踏み出すことさえできない。
麻衣「…………っ…………ぅあ…………」
麻衣の手足が震え、怯えた声が漏れる。
麻衣(誰か…………っ、助けてっ…………!)
声を上げたくても、言葉にならない。
ここは敷地内とはいえ、学校からはかなり離れた場所にある。
誰かが偶然通りかかる確率は限りなく低かった。
麻衣「………………あ…………っ、やぁ…………!」
麻衣がじっとしているのをいいことに、襲撃者は麻衣の胸に手をかけた。
麻衣「いや…………っ、ぁ…………ぁ…………っ」
すっぽりと包まれる小振りな胸を、襲撃者の手はゆっくりと揉みしだく。
円を描き、撫で上げ、わざと大きく揉みしだく。
麻衣「…………ぁ、や…ぁん…………っ……はぁ…………だめ…………」