ゴーゴーズから行きの切符だけを持たされて人妻と旅に出た。目的も宿泊先も分からず、次々に送られてくるメールの指示に従い行き着いた先は貸別荘だった。そして、三度唐木監督と遭遇する…
偶然が続くなと思っていたが、ここまでくるとさすがに策謀を感じる。唐木監督がPさんに連絡を取ろうとしたが、雲隠れして捕まらない。そして、ここから先は全く指示がない。我々の前には買ってきた食材と貸別荘の部屋のみ…
幸い、部屋はいくつかあり四人で同室と云う状況は避けられた。しかし、ここからがやっかいだ。夕食も翌日の朝食も自分たちで用意しなければならないのだ。調理道具は一通り揃っているが、調味料など足りないものもある。これは偶然たが、人妻の一人が料理教室の先生だった!かくて、我々は先生を中心に夕食の準備に取りかかった。
もう、こうなると合宿である。キッチンとダイニングテーブルに別れ調理した。いつものような、美しく豪華な料理は並ばないが、妙に新鮮で面白かった。両方が酒を買い、しかも両方の人妻が酒飲みだったので久しぶりに酔った
旅館では色々時間で行動するが、貸別荘では時間の感覚がない。いつもの三倍くらい宴会は続き、皆でペロペロになった。その後の展開はハチャメチヤである。
Pさんは果たして何を目論んだのだろうか?次はテントと寝袋を持たされて、人妻と無人島に流されそうで怖い…